ナノファイバーとは

潜在市場としての規模は数10兆円以上と予想

市場アナリストの予想では、今後10年間で最も急成長を遂げるのは、ナノファイバーを用いた材料の市場であるという見解もあります。
ナノファイバーはナノ材料の一つで、直径が数十~数百ナノメートルの繊維です。その構造上、ナノファイバーを使った材料は独自の特性を備え、多くの分野において従来には見られなかった方法で利用されています。
ナノファイバーは細く軽いため、1グラム強のナノファイバーをつなぐと地球の赤道を一回りするほどの長さになります。

また、

  • 膨大な比表面積
  • 超微小サイズ
  • 超分子配列

 こうした性質を有するため、ナノファイバーは多くの新製品に活用されることが期待されています。

ナノファイバーの新たな特性は、機械的強度、反応性、電気的および光学的品質、層の透過性の面で材料を改善します。それはナノファイバーがエネルギー変換と貯蔵、液体と空気のろ過、食品と包装、健康、パーソナルケアと環境保護などのアプリケーションに対して非常に大きな可能性を持っていることを意味しています。

日本におけるナノファイバーの第一人者


写真1

谷岡 明彦氏(写真1の右側)

  • 特定非営利活動法人 ナノファイバー学会会長
  • 東京工業大学 名誉教授・工学博士
  • 【NEDO】先端機能発現型新構造繊維部材基盤技術の開発事業プロジェクトリーダー(総事業費56.35億円)
  • 株式会社ゼタ 取締役

NEDOの事業として採択

NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、産官学の連携及び、国際ネットワークの活用で、エネルギー・地球環境問題の解決と産業技術の競争力を目指す独立行政法人で日本最大の技術開発推進機関です。

事業の位置付け・必要性について

ナノファイバーに関する基盤および応用展開技術は、広く産業に展開可能な技術であり、経済産業省の技術戦略マップともよく対応しています。
汎用化学繊 維の生産が国外にシフトするなかで、高付加価値を持つ繊維部材の開発は、わが国の繊維産業の技術を保つためにも必要であり、日本の先端産業に対する将 来への研究開発投資として極めて妥当であります。

事業名:先端機能発現型新構造繊維部材基盤技術の開発

  • 事業期間:平成18年度~平成22年度
  • プロジェクトリーダー:谷岡 明彦 (東京工業大学大学院 理工学研究科 教授 ※)
  • 事業費合計:56.35億円

※:役職等は研究当時のものです

ナノファイバーの応用分野

applied-market

■アパレル
スポーツウェア・フトン・ダウンジャケット・ブルゾン等の軽量・断熱素材として
■住宅・建材
住宅の防音・断熱材として
高速道路・新幹線等の防音壁として
■自動車
エンジン音・走行音の吸音材として
エアフィルターとして
■水産・農業
グリストラップ・スリップ事故防止の油吸着材として
水のろ過フィルターとして
■家電
エアコンのフィルターとして
断熱材として
■衛生・医療
人工透析のろ過フィルターとして
超高機能マスクの素材として

ナノファイバーのサイズ

nanofiber-size